詩集


そうだ、旅行に行こう
 
帰ってこれないくらい、遠くへ

 
 

私が触れると
世界は震える 響きあう

 
  

昔の過ちは
私自身の 顔をしている
 
忘却の物陰から 腕を伸ばし
私をその手で つかみつづける
 
 
私をひきむしり ひっかき えぐりだす
 
その腕は確かに 私自身の 腕だった